今回も?ころまごの仕事ではなく個人的に長崎の池島を訪れました。
池島は、2001年まで炭鉱があり、ピーク時には7,000人ほど住んでいた島です。
炭鉱を閉山して20年以上が経過し、今は100人程度まで人口が減りました。
島の周囲は約4キロあり、軍艦島よりもかなり大きな島になります。
日本で唯一、炭鉱のツアーができるところであり、人口が減ったために廃墟となった街並みを楽しめる少しマニアックなスポットです。
この先もずっと炭鉱ツアーをやってくれるとも限らないですし、軍艦島のように廃墟化が進むとそのうち入れなくなってしまうかもしれないので、行けるときに行こうと思いました。
池島には、長崎の神浦(こうのうら)という港からフェリーに乗って行きます。
他の港からも行けるのですが、神浦が一番船の数が多いです。
フェリーに乗って30分くらいすると、池島に到着です。
炭鉱見学と島の探索案内が一緒になったツアーを事前に予約しておいたので、島に到着すると、すぐにこのツアーに参加となります。
ツアー料金を払うと、領収書として記念乗車証をもらうことができます。
部屋で昔の炭鉱で働いていた動画を見て注意点などを聞いたら、まずは炭鉱ツアーの開始です。
炭鉱は歩いてもいけるのですが、トロッコに乗って炭鉱に入っていく体験ができます。
実際に炭鉱に着くと、なかなかの雰囲気です。
炭鉱の穴はそこまで大きくないので、酸素を送るパイプや袋もあり、一列になって進んでいきます。
当時実際に使っていた機械がそのまま展示されています。
これが本物の石炭です。
石炭で動かすものが身近にはないので、初めて石炭を手で触ったかもしれません。
池島にはまだ100年分くらいの石炭があるそうです。
奥まで進むと、地上の光が見えます。
こう見ると、結構地下深くにいるのだなと実感しました。
また、炭鉱で火災が起きたときに避難所があり、そこにある避難所の備品をどのように使うのかといった説明もしてくれました。
これで、炭鉱ツアーの見学は終わりです。
なかなか、当時の炭鉱を見ることはできないので、貴重な体験でした。
さて、後半は池島の街並みを探索します。
人がいなくなった島というのは、草木が浸食しており、昔は道があったという場所も進めない状態です。
昔はボウリング場もあり、スナックがあったりと、島とはいえ娯楽もあり、この島で十分遊ぶことができたそうです。
今は閉まっていますがここは飲食店などのお店の跡です。
また、このツアーでは本来入れない団地の中に入ることもできます
団地の中から見た風景はなかなか歴史を感じます。
当時の生活をそのまま残した家の中に入り、ここだけ時間がストップしていました。
でも、炭鉱での仕事は給料もよく、トイレも早くから水洗式で狭いながらも、充実している生活を送っているように感じました。
なんと、団地の屋上にもでることができ、池島を見渡したり、ほかの団地がたくさん建っていることがわかります。
さすが、7,000人も住んでいた島だけのことはあります。
他にも、今年の3月までやっていたかあちゃんの店跡
女神像、8階建て社宅と散策する見どころたくさんでした。
散策を終えて、改めて植物の力はすごいと感じます。
人がいないと建物は植物に浸食されていきます。
軍艦島は、植物がほとんどないですが、池島は豊富な草木があり、自然に飲み込まているという感じがします。
ツアーのガイドさんもあと20年もしたら植物に覆われて歩けなくなるかもしれないと言っていました。
廃墟好きの方にもおすすめできますが、炭鉱で栄えていたときの日本の当時の様子が残っていたり、歴史を生で感じることができるスポットでした。